税金の比較

起業して事業がうまくいったら、今後は税金が悩みの種です。ここでは、会社と個人事業の税金の比較をしていきます。
- 個人事業に掛かる税金
- (1)所得税
- (2)事業税
- (3)住民税
- (4)消費税(売上が1000万円以上の場合)
- 会社に掛かる税金
- (1)法人税
- (2)法人事業税
- (3)法人住民税
- (4)消費税(売上が1000万円以上の場合)
個人事業
- (1)所得税
- 所得金額・・・税率
- 〜 330万円・・・10%
- 330万円〜 900万円・・・20%
- 900万円〜1800万円・・・30%
- 1800万円〜・・・37%
- (2)事業税
- (所得−290万円)×3〜5%(事業内容による)
- (3)住民税
- ・都道府県民税
- 所得金額700万円以下・・・2%
- 700万円超の部分・・・3%
- 均等割・・・地域により異なるが、おおむね1,000円
- ・市町村民税
- 所得金額200万円以下・・・3%
- 200万円超700万円以下の部分・・・8%
- 700万円超の部分・・・10%
- 均等割・・・地域により異なるが、おおむね3,000円
- (4)消費税
- 売上が1000万円を超えたら5%
会社
- (1)法人税
- 利益800万円以下・・・22%
- 800万円超の部分・・・30%
- (2)法人事業税
- 利益400万円以下・・・5%
- 400万円超800万円以下の部分・・・7.3%
- 800万円超の部分・・・9.6%
- (3)法人住民税
- 法人税額×17.3%(実質は3.8%)
- 均等割・・・70,000円(ただし、会社規模による)
- (4)消費税
- 売上が1000万円を超えたら5%
- さて、ここで実際のシュミレーションです。
- ・売上1200万円
- ・経費400万円
- ・会社の場合、自分の報酬を800万円
- として計算してみます
個人事業の場合
- (1)所得税
- ・事業所得・・・売上1200万円−経費400万円−青色申告控除65万円=735万円
- ・所得税納税額・・・735万円で計算すると1,054,500円
- (2)事業税
- ・課税所得・・・735万円−290万円=445万円
- ・事業税納税額・・・445万円×5%=222,500円
- (3)住民税
- ・課税所得・・・735万円−33万円=702万円
- ・都道府県民税・・・702万円×4%+1,000円=281,800円
- ・市町村民税・・・702万円×6%+3,000円=424,200円
- ・住民税納税額・・・281,800円+424,200円=706,000円
- (4)消費税
- ・納税額・・・1200万円×5%=600,000円
- *合計2,583,000円
会社の場合
- (1)法人税
- ・事業所得・・・売上1200万円−経費400万円−役員報酬800万円=0円
- ・法人税納税額・・・0円×22%=0円
- (2)法人事業税
- ・課税所得・・・0円
- ・法人事業税納税額・・・0円×5%=0円
- (3)法人住民税
- ・課税所得・・・0円
- ・都道府県民税・・・均等割2万円
- ・市町村民税・・・均等割5万円
- ・法人住民税納税額・・・2万円+5万円=70,000円
- (4)消費税
- ・納税額・・・1200万円×5%=600,000円
- (ただし、設立時は、2年間は免税特例が使えますので、納めなくてもよくなります)
- *合計670,000円(会社として)→ 2年間は、合計7万円にできる
- 役員報酬をもらう自分の税金
- (1)所得税
- ・所得税納税額・・・800万円で計算すると794,000円(給与所得控除があるため)
- (2)住民税
- ・課税所得・・・567万円
- ・都道府県民税・・・567万円×4%+1,000円=227,800円
- ・市町村民税・・・567万円×6%+3,000円=341,200円
- ・住民税納税額・・・227,800円+341,200円=569,000円
- *合計1,363,000円(会社社長個人として)
- *全部の合計2,033,000円
- (2年間は1,433,000円)
このシュミレーションですと、個人事業と会社の税金の差額は550,000円になります。(2年間は1,15,000円)
さらに・・・会社では、自分の報酬を役員報酬としてもらうことにより、社会保険に加入できます。これをうまく活用すれば、もっともっと税金が減ることになります。また、配偶者などを役員に入れて、役員報酬を分散すれば、1人1人の所得税、住民税も減らせます。ただし、役員報酬が1,600万円を超える場合には、出資者の調整が必要ですので、ご注意ください。なお、この他にも会社であれば節税の方法があります。儲ける前提で、税金のことを考えれば、起業は会社設立のほうが有利ということになります。


